エバンジェリスト

クライアントと共に、 日本のモバイルテクノロジーの未来を作る

金子 洋平
【プロフィール】
金子 洋平(かねこ・ようへい) CCO(Chief Communication Officer) / エバンジェリスト
大学卒業後、GMOインターネットでマーケティング、営業、新規事業立ち上げを経験。24歳で「ファッション×インターネット」をテーマに起業、ファッションメディア、ファッションECを11年経営した。2016年より株式会社ヤプリに参画。

まずは日本国内の「アプリビジネスの現状」について教えていただけますか?

企業がアプリを作るという選択肢が当たり前になった2年間

僕がヤプリに入社して2年と少し経ちましたが、この2年で各企業のスマホアプリに対する注目度が大きく変わったと思います。2018年6月にはセブンイレブンさんとイトーヨーカドーさんが新しいスマホアプリを始めるということで話題を呼んでいたように、大手の小売企業がアプリを導入する機会が増えてきています。

それはこの2年でスマホの普及がさらに進んだ影響も大きいです。初期のように若者世代だけでなく、50代60代の方たちもスマホを使うようになりました。ECサイトや企業のWebサイトのアクセス解析をしてみても、多くの業界・企業でモバイルの数字がPCの数字を上回るようになってきているんですよね。
そのような流れの中で企業が「顧客とどうやって繋がりを深めていくのか」を考えた時に、自然と「アプリを作る」という選択肢がでるように変わってきたのかなと。

僕はヤプリに入る前に自分で会社を立ち上げて、11年ほどファッションECやメディアを運営していたんです。その時に身の回りのものがどんどんモバイルに置き換わっているのを体感しました。
情報の検索にしろ閲覧にしろ、それまではPCでやっていた作業を次々とスマホでやるようになって。今後もありとあらゆるものがモバイルになっていくんだろうな、と。

たとえば最近はキャッシュレスが注目を集めていますよね。僕もコンビニなどではモバイルSuicaで支払うので現金を使うことが減りました。財布の中にある現金やポイントカード、クーポン券、クレジットカードといったものは、数年後には全てスマホの中に入っているのが当たり前になっているかもしれません。

もちろん業界や企業、担当者の方によっても考え方は違いますが、やっぱり消費者側のカルチャーが変わってきているのを実感されている方は多いと思います。
従来は「テレビCMを1本打ったり、新聞の折り込みチラシを入れればお客様が来てた」のに、今は必ずしもそれだけでは上手くいかない。消費者の方はモバイルの感度が高くて、LINEやインスタグラムなど日頃からSNSを通じて情報収集や比較検討をするようになっています。
かつてEコマースが来ると言われ始めた時、最初は懐疑的な意見も多かったですが、今では当たり前のようにみんながインターネットで商品を買うようになりました。同じようにこれからアプリが日々の体験を変え、当たり前のようになる。僕自身、今はエバンジェリストとしてそのような「アプリの可能性」を伝える啓蒙活動に力を入れています。

特にどのような業界でアプリの活用が進んでいるのでしょう?

ホームページと同じくらいアプリを作るのが当たり前に

いわゆるリテール(小売)業界をはじめ、場所が絡むようなビジネスが特に相性が良く、アプリの活用も進んでいる印象です。Yappliの場合でも小売や流通といったコマース領域のお客様に多く使って頂いています。
今はどこに行くにしろスマホを肌身離さず持って行きますよね? だからこそアプリのユーザーである消費者が来店するようなビジネスは、基本的にハマると思っていて。「ホームページと同じくらいのレベル」でアプリが必要になるんじゃないかと考えているんです。

これはもう少し先の話になるかもしれませんが、今後アプリを通じて取得できる情報の精度が上がってくると、「ユーザーが何時何分に入店して、どのくらい店内に滞在したのか」「店内でどのような商品に興味を示したのか」といったことが、もっとわかるようになります。もちろん今でも実際に商品を購入すればPOSデータが上がってきてわかるんですけど、ウインドウショッピングだけの場合は細かいデータが取れていないんです。
このようなデータが取得できるとすれば、それはスマホで、かつアプリということになる。企業はデータを活用することで一歩進んだマーケティングができますし、そうなればホームページを作るのと同じくらい、アプリを作ることが当たり前になってもおかしくないと思っています。ちょっと大袈裟だと思われるかもしれないですけど...(笑)

もちろんデータ周りの話はよく話題にあがりますし、次のマーケティング手法としてアプリをやりたいというお客様はいらっしゃいます。ただ先ほどのような話は現段階ではまだないですね。
ただ技術も追いついてきているので、以前からアプリの研究を熱心にされている企業様では試験的にやられているところもあります。たとえばパルコさんなどはすごく先進的で、GPSを活用して来店中のデータを取得したり、実際に買い物をしたユーザーにアンケートが届くようになっていたり。このようなデータがどんどん蓄積されていくいけば、今まで以上に一人ひとりに合わせたマーケティングができるようになるのかな、とワクワクしています。

今後アプリによってできることも、そこに注目する企業も増えていきそうですね。その中でYappliはどのような役目を果たしていけると思いますか?

お客様と一緒に、アプリを通じたポジティブな体験作りを

時点では「少ないコストと短い期間で、素早くアプリをローンチできるサービス」ということで、価値を感じていただけているのではないかなと思っています。

今まではアプリを作るのにコストや手間がかかっていて、いわゆる超大手の企業しか本格的に活用するのが難しかったんです。やはり担当者の方とお話をしていても、アプリに興味があっても「作るのが大変」「費用対効果が合わない」「メンテナンスが負担」といった印象を持たれていることも多いんです。
Yappliはその課題を解決するとともに、アプリを通じて「消費者の方に喜んでもらえる」「店舗に人が戻ってくる」といったポジティブな体験を一緒に作っていきたい。アプリに対するイメージを変えていきたいなと思っています。

もちろん簡単なことではありません。たとえば小売企業の場合はデジタル部門だけでなく、店舗の担当者の方も絡んできたりすることも多く部署を横断するんですよ。
ある意味アプリはその会社の看板のような位置付けにもなるので、アプリの価値や特徴を関係者の方にしっかりとお伝えしないといけないですし、作ったら終わりではなく、むしろそこからが勝負なんですよね。だから単にプロダクトを売る側・買う側とは違って、一緒に成功させましょうという気持ちで、かなり密に入り込んで提案しているセールスメンバーが多いと思います。

僕がこの会社にきて色々いろいろな企業の方と話していると、「今ここがデジタルの最先端なのかな」と思うんです。日々いろんなテクノロジーが生まれていますが、スマホの流れがデジタルの中でも1番進んでいるんじゃないかなと。
僕たちの役割は、そこで生まれている最新のテクノロジーをしっかりとキャッチアップして、自分たちなりに翻訳してお客様のもとに届けることでもあるんですよね。それがプロダクトに日々反映されて、進化し続けているのも特徴ですし、日本のモバイルテクノロジーの未来を一緒に作っていけるのがヤプリの魅力だと僕自身は思っています。

B2Bのサービスではあるんですが、熱狂的なファンを作りたいんです。管理画面が使いやすいとか、ロゴが好きとか、資料が見やすいとか、理由はなんでもいいのですが「なんかヤプリの事がすごく好きなんだ」という人を一人でも多く増やしたい。そう思い続けてもらえるようなコミュニケーションを突き詰められたらと思っています。
アプリの事で悩んだ時に「ヤプリにちょっと聞いてみるか」「ヤプリに聞いておけば大丈夫」という立ち位置までいくのが今の目標ですね。

日本のモバイルテクノロジーの未来を一緒に作っていきませんか?

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